自民党の二階俊博幹事長は29日、徳島市の徳島グランヴィリオホテルで講演し、土地改良関係の予算について「選挙を一生懸命頑張ってくれるところに予算を付けるのは当たり前だ」と述べ、参院選の選挙結果が国から地方への予算配分を左右するとの考えを示した。本来、予算は事業の必要性に応じて配分されるべきで、物議をかもす可能性がある。

 講演には県内の土地改良区の関係者ら約200人が参加。二階氏は「われわれの方針と一緒にやってくれるところにはうんと予算を付けたいから、(選挙を)やってくれないところは予算も休ませてもらう。自民党はそれだけの責任があると同時に、そういうことをやらないと自民党の存在価値がない」と語った。

 二階氏は全国土地改良事業団体連合会の会長を務めている。

 小松島市の旧あいさい広場での講演では、低迷する参院選の投票率について「法律でも作って選挙に行かなかった人の一覧表を張り出せばいい」と強調。同時に「半分が投票に行かないのはどうかしている。投票に参加しなければ民主主義国家は成り立たない」と話した。

 参院選「徳島・高知」選挙区と比例代表の立候補予定者を応援するため来県した。